お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんのビジネス本「革命のファンファーレ」を読みました。
これは本当にマーケティング本として必読です。
私は個人的に、今後のマーケティングは「コミュニティ」や「ファン」が重要になってくると考えています。
一部受け売りもありますが、一方的なコミュニケーションやお金の香りがするものは嫌われ、人の熱意が無いと人に伝わらない世の中になってきているからです。
そんな中でこの本は、ファンを大切にする必要があること、そのファンを作っていくためにどういう作戦を練って実行していく必要があるのか、などが驚異的なわかりやすさで書いてあります。
本の中でも特に気になった部分を抜粋してみます。
嘘をつかない環境を作る
本の中に下記のような記述があります。
タレントとして信用を勝ち取る為に、まずは「噓をつかない」ということを徹底した
自分の意思を明確に表明する為には、意思を明確に表明できる環境を作っておく必要がある
確かに芸能人で「この人は嘘をつかないな」という人はすごく信用ができる。
例えばマツコ・デラックスやメイプル超合金のカズレーザーさんなどは、セクシャル・マイノリティなのも相まって、自分を最大限さらけ出しているように思えるから人気が高い。
あの二人はきっとテレビに出なくなっても生きていける、というある種の「覚悟」が見える。
実際に生きていける環境(ないしスキル)があるのだろうが、そういうものが無い人は嘘をついて生き延びようとしてしまう。
まさに「嘘をつかない人は信用をされる、でも人は環境によって嘘をついてしまう」というわけだ。
普段会社で働いていても、多少本音に色を付けて、伝わりやすいように自分を捻じ曲げてしまうことがある。
でもそういったことの積み重ねは、結局人の信用を失ってしまうんだ…と気付かされました。
人は「確認作業」にお金を払う
キングコングの西野さんはご自身の絵本をウェブ上で無料で公開しました。
当時はTwitterでもかなりの議論を呼びましたが、このような行動に出たのにも明確な理由がありました。
人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない
例えば美術館で有名な絵画を見たり、旅行で有名な名所に行くのも、全部「確認作業」だから。
確かに、全く知らないものに対してお金を払おう、とはなかなか思わないですよね。
今回の「革命のファンファーレ」も無料公開しています。
ビジネス書でも無料公開の出し場所を散らせば売り上げが伸びる
上記のように西野さんは本でも述べているのですが、それを体現しているのが素晴らしいですね。
「体験をした人」と「体験をしていない人」の間には、超えられない深い溝があります。
その溝を「無料」という手段で乗り越え、コチラ側の人間にしてしまうことで、買うハードルを著しく下げることができる、と西野さんは言います。
無料で商品を配るプロモーションは今までもありましたが、それをやることでどのように「買う」につなげるかの導線設計が、この知見があるかどうかで大きく変わるのではないでしょうか。
お客さんの手に届くまでの導線作りも、作品制作の一つ
よく「良いものは勝手に売れる」といった言説がありますが、それをこの本では一蹴してます。
広告は「いかに口コミをさせるか」の勝負になってくる
口コミを発生させるための仕掛けや仕組みについて、この本では様々な観点で描かれています。
それを西野さんは「口コミをデザインする」という言葉で表していますが、たしかにこのようなことってなかなか作品作っているときって考えられないんですよね。
僕も一時期編集の仕事をしていた時がありますが、記事を作ること自体に慣れたあたりで「流通」をとても意識するようになりました。
それによって、全然PVが無いメディアにも関わらず、2万PVを超える記事を作ることができました。
その時はある熱狂的なファンがいるコミュニティに刺さるように記事を設計したんです。
そこから口コミがどんどん発生し、PVが伸びていきました。
その時のことを思い出して、自分自身に対しても「流通」を意識し、口コミを起こすようなコンテンツを作っていかなければと改めて気づくことができました。
他にも色々ご紹介したい内容があるのですが、ぜひ実際に本を読んで見てみてください。
すぐに仕事に活かせるような内容もたくさん載ってますよ!
まだ読んでいない方は、ぜひポチってみてください
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ちなみに今度、この「革命のファンファーレ」を読んだ人限定の飲み会を渋谷で開催します。
もし興味がある方は、こちらのご参加もぜひ!
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