面白法人カヤックのディレクター時代に学んだ「前提を疑うこと」の大切さ

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元「面白法人カヤック」社員の坂口です。

面白法人カヤックは多くの事業をやっていますが、そのうちの1つは「クライアントワーク事業」と言われる受託制作事業です。

私も在籍していた当時、兼務ですが受託制作事業に所属しており、受託制作案件のディレクションをしていました。

カヤックは、与件(クライアントからの要望)をもらい、そこから企画を考えて提案して、その企画が通れば開発をするというスタイルでした。

つまり与件は企画の「前提」にあたります。

その「与件」が非常にクセ者で、企画提案時に何度も「与件」に苦しめられました。

ただ、そのおかげで「前提を疑うこと」を学ぶことができたので、その話を今回の記事は書いてみました。

クライアントは正解を知らない

「与件」の何に苦しめられていたのか。

それは「与件」が正しくないことが往々にしてあったのです。

分かりやすくするために比喩的な例を出すと、クライアントは「傘を作ってくれ」という与件を出すわけですね。

しかし「こういう傘の企画を考えました!」と提案しても、通らなかったりするんです。

すると「実際企画を見てみると、こういうことじゃないんだよな…」みたいなことが起きるんですよ。

この場合、クライアントの目的は「雨を避けたい」なので、本来提案すべきはレインコートかもしれないし、もしかしたら雨宿りする屋根かもしれないわけです。

手段が前提になっているときは怪しい

先ほどの例でいうと、「傘が欲しい」の「傘」というのは「手段」です。

こういう手段が目的化している時は、前提が間違っていることが多いです。

特に広告業界が顕著ですが、バズワード的に手段が取り上げられて、その手段をやることが目的化してしまうことが多いです。

「怪しいな?」と思ったら、「なぜそういう前提なんですか?」とWhyで深掘りしていくと、真の前提にたどり着けます。

先ほどの例で言えば「なんで傘が欲しいんですか?」と聞いたら、「雨を避けたいからだ」と答えが返ってくるはずで、それが真の前提になるわけです。

前提を疑えば、やるべきことができる

この前提を疑うクセは、前職が非常に個性的な会社だったから身についた、という部分もあります。

前職は「面白法人カヤック」と通称がつけられているように、面白い企画をするのが得意です。

逆に、面白くないor面白くできない案件はやるべきではない、と考えていたんですね。(今はどうかはわかりません。)

なので、企画に入る余地がないただ作るだけの案件や、面白くする余地がない案件は断らなければいけない。

そこを見極めるためには、まず前提の確認が絶対だったからです。

また、与件を疑うことでクライアントもハッピーになります。

クライアントもその「前提」って気づいていなかったり言語化できていないことはザラです。

でもそれって能力的な話というより、皆さんも自分のことって意外と自分が1番わかっていないのと同じで、そういうものなんですよね。

なのでそこを言語化するだけで「価値」になりますし、それによって本来の目的に向かえるようになり、無駄なことをせずに済むようになるのです。

前提を疑うといいことしかない

このように前提を疑うことで与件の軌道修正すると、クライアントからめちゃめちゃ感謝されます。

また納品物もクライアントの真の目的にフィットしたものになるので、さらに喜ばれます。

するとそのクライアントから信頼されるようになるんですよね。

本当にいいことしかないです。

皆さんもぜひ前提を疑うクセつけるようにしてみてください。

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