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サラリーマンだけど働き方は割と自由な坂口です。
昨今「働き方改革」が叫ばれています。
ただ、個人的に「働き方改革」に違和感があり、その違和感を自分なりに整理してみたので、記事にしてみました。
みんなが早く帰りたいわけじゃない
今の「働き方改革」は、元々は電通の高橋まつりさんの自殺が発端となってムーブメントが起きました。
この高橋まつりさんは残業が続いていて、過労のため自殺したとされています。
また、残業が常態化している企業が多かったことも相まって「残業をなくそう!」という趣旨で「働き方改革」が進んでいます。
しかし、僕は違和感を覚えるんです。
残業が嫌だというのは「仕事=嫌なもの」という前提になっていやしないかと。
落合陽一さんも「ワークアズライフ」という概念を提唱しているように、好きなことを仕事にしている人も多いわけです。
ちなみに「ワークアズライフ」はこの本に出てくる言葉です。
好きなことを仕事にする人は確実に増える
今の日本は、我慢の対価が給料になっている人が多数派だと思います。
しかし今後のトレンドは確実に「好きなことを仕事にする」、そして「価値の対価として給料をもらう」ことです。
今の時代は者が充足しているので、内面的な満足を求める人が増えていきます。
また昔は個人がビジネスを作ることのハードルが非常に高かったのですが、今はクラウドファンディングやSNSなど個人がお金を稼ぐ手段も多様化しました。
そしてキングコングの西野さんが「お金の正体は信用である」と述べているように、信用がお金に変わる時代です。
そうすると、特定の領域を突き詰めて信用された人がお金を稼げる時代になるわけです。
そこを突き詰めるモチベーションは「好き」という気持ちです。
そして人生の多くの時間は仕事に使われるわけです。
なので好きなことを仕事にしていく、という判断になることは全く自然なことといえます。
このあたりの話は「お金2.0」を読むとより理解が深まるかと思います。(今度書評書きますが、めっちゃ良いです、「お金2.0」)
働き方を自由にしないと企業は死ぬ
企業はもっと働き方を自由にする方向に動かなければいけなくなります。
そうでないと優秀な人材が確保できなくなることは明確だからです。
好きなことを突き詰めている人は、活動量も多く、また好きなことに関するスキルも自然と高くなっていくでしょう。
そういった人たちが働きやすい環境を作らないと、人材獲得競争で確実に負けていきます。
しかし、そういった好きなことを仕事にしている人は、働くことを苦痛だと思っていないので、長時間働く可能性が高くなります。
そう考えると、労働時間を短くするだけの「働き方改革」が全く本質的ではないことに気づきます。
実際に優秀な人材を多く抱えるGoogleも、労働時間が問われない働き方になっています。
「裁量労働制」が1つの答えかも?
では今の日本で、そういった働き方に変えていくことは可能なのでしょうか。
私が考える1つの答えは「裁量労働制」です。
裁量労働制(さいりょうろうどうせい)とは、日本において労働者が雇用者と結ぶ労働形態のひとつであり、労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用される。
<引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E9%87%8F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%88%B6>
この制度は労働形態として正式に認められており、この働き方を適用している会社も多いです。
私が働いている会社もこの制度を適用していますが、非常に働きやすいです。
定期的な評価制度がちゃんと機能していて、その人達が労働時間に関係なくアウトプットをちゃんとしていれば、この制度でまったく問題ないと思うんですよね。
私も「裁量労働制」じゃない会社では働けない体になりつつあります笑
もしこれを読んでいる方に、言われるがままに「働き方改革」を推進されている部署の方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ人材獲得力を高めるためにも「働き方自由化」を推し進めてほしいなと強く願います。
★Twitterやっています!「ブログネタのタネ」をほぼ毎日ツイートしてます。
忘却曲線的に議事録は書こうね、というツイートを見て思い出した話。
前にGoogleで打ち合わせした時に、会議室の画面にずっと議事録写映してたんですよ。
それ見て、以来会議ではなるべく議事録は映して、その場で確認するようにしてる。
すると齟齬無くなるし、言った言わないが無くてとても良い。
— 坂口淳一@「人生の勝算」飲み(12/22) (@jsakaguc2010) December 10, 2017
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