プロジェクトを始める前に関係者と合意を取るべき3つのポイント

Webディレクター歴7年の坂口です。

今まで色んなプロジェクトをディレクションしてきました。

その中で、うまくいくプロジェクトとうまくいかないプロジェクトには明確な違いがあると気づきました。

それはプロジェクトをスタートさせる前に関係者とどれだけ合意形成が取れているかです。

合意形成が上手くできているプロジェクトはうまくいき、逆にそこが上手くいっていないと、後々炎上したりアウトプットの質が著しく低くなります。

今回は、どういった部分について合意形成が必要なのかをまとめてみました。

プロジェクト・施策のゴール

このプロジェクト・施策・アウトプットが作られることによってどうなっているべきなのか、その定量的・定性的なゴールを把握します。

なぜこれが重要かというと、これを把握していないとアウトプットの「クオリティ」を間違える可能性があるからです。

例えば「イベントで100人集客する」ということがゴールのイベントのディレクションをする時に、単純に「イベントを作る」をゴールにしてしまうと、最終的に出来上がったものが「10人しか呼べないイベント」になる可能性があるわけです。

上記は極端な例ですが、このように「最終的なゴール」を把握できていないと、せっかく作ってもガッカリされてしまうということが多々あります。

なので、ゴールの把握はサボらずにやりましょう。

補足:ゴールを疑うことも大事

関係者(発注者だったりプロデューサー)からゴールを共有されたとしても、それが本当にゴールなのかを疑うことも大事です。

先程の「イベントで100人集客する」という例で言えば、発注者はイベントで100人集めて何をしたいのでしょうか?

それが実は「そのイベントに来た人にある商品を売りたい」ということだとしたら、実はイベントではなくて「ECサイトに出店したほうが良い」という話になるかもしれません。

なので最初にプロジェクトについて共有があった際に言われたゴールから1歩踏み込んで「そのゴールを達成して、何を実現したいのですか?」という質問をしてみると良いでしょう。

これができると、他のディレクターと差別化できるようになること間違いなしです。

制約条件

プロジェクトや何かを作る時は、かならず制約条件があります。

その制約条件の中で最高のものを作り上げることにディレクションの醍醐味があります。

制約条件には主に下記のようなものがあります。

  • 期間
  • 予算
  • 使えるツール
  • メンバー(人的リソース)
  • 決裁者
  • 関係者

よく「ヒト・モノ・カネ」と言われますが、それをさらに細分化しております。

期間・予算・使えるツール・メンバー(人的リソース)あたりは「当たり前」だと感じる方も多いと思うのですが、決裁者・関係者が意外と抜けてしまうので、注意が必要です。

誰が決裁者か、だれが関係者かを把握していないと、アウトプットがほぼ出来上がった段階で、想定していなかった決裁者や関係者に全部ひっくり返される、ということが起こりうるからです。

なので、決裁者・関係者を予め洗い出しておくことで、そういったリスクを軽減させ、途中途中でその決裁者・関係者に確認をするような進め方をしましょう。

あと関係者の役割分担を予め考えておくことも重要です。

補足:メンバーのスキルや特長の把握も大事

誰が具体的にプロジェクトに参加するのか把握した時は、メンバーのスキルや特長の把握は必須です。

なぜなら、プロジェクトを進めるにあたって、メンバーの特長によってプロジェクトが進めやすくなったり、逆になかなか進まなくなります。

特に、進まなくなるといった「弊害」が起きる可能性を事前に察知して、プロジェクトが円滑に進むようにするためには、スキルや特長にあわせた対策をする必要があります。

必要なアウトプット

ゴールを共有した上で、何を作る必要があるのかも把握する必要があります。

これができていないと、納品をした段階で「あれ、アレが無いんだけど?」みたいなことで、すれ違いが発生する原因となってしまいます。

なので必ず「何を作るのか」を明確にしておきましょう。

上記の3点について関係者と合意する

「プロジェクト・施策のゴール」「制約条件」「必要なアウトプット」について整理できたら、ドキュメントにして関係者と合意を取りましょう。

絶対にドキュメントにしてください。

じゃないとあとで必ず「言った」「言わない」問題になります。

証拠が残る形で合意を取ることで、責任範囲が明確になります。

特に受注仕事の場合、受注者は常に立場が弱いので「受注者が悪い」となってしまうのです。

なので自分を守るためにも、必ずドキュメントで合意を取ってください。

上記の点に注意して、良いプロジェクト、良いディレクションをしていきましょう!

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