松本人志はプラットフォームを作る天才。「ドキュメンタル」をみて気づいたこと。

お笑いが大好きな坂口です。

松本人志さんが監修・出演されている、Amazonプライム・ビデオのオリジナルコンテンツ「ドキュメンタル」をご存知でしょうか。

※芸人の裸や、その他人によって嫌悪感を抱く内容も含まれているので、見る方はご注意ください。

「ドキュメンタル」は、芸人が10人密室に集まり、笑かし合いをする番組です。

3回笑ったら負け。参加費は100万円、賞金は1100万円、持ち込みOK、制限時間は6時間。
「笑いのバーリトゥード」(バーリトゥードは何でもありの格闘技」とも言うべき企画なのです。

既にシーズン3まで配信され、12月1日からシーズン4がスタートします。

このシーズン4に先駆けて、今までのシーズン3までを振り返る番組「ドキュメンタリー・オブ・ドキュメンタル」が配信されました。

「ドキュメンタリー・オブ・ドキュメンタル」は主に3つの要素で構成されています。

1 松本人志へのインタビュー
2 過去の参加者へのインタビュー
3 幻のシーズン0

この配信を全部見たのですが、個人的に気づきがあったのでブログを書こうと思った次第です。

実験は失敗だった…シーズン0の結末

「幻のシーズン0」は、このドキュメンタルを始める前に、実験的に実施したいわばパイロット版。

「このドキュメンタルはうまくいくのか?」を試すための検証だったんです。

今でこそ「芸人だけ」「6時間の制限」「持ち込みあり」と言うルールになりましたが、このパイロット版では「芸人以外も参加(なんと板東英二が参加!)」「時間無制限」「持ち込みNG」だったんですね。

そして少しだけオチを言うと、このシーズン0は14時間半経った時点で「ノーゲーム」となったんです。

シーズン0を見ると、確かに全然面白くない。

でもジーズン1を見た方はわかると思うのですが、もうメチャメチャ面白くなってるんです。

松本人志は「プラットフォーム」を作り続けていた

「松本人志のインタビュー」で、ジーズン0をやって見たうえでの気づきが赤裸々に語られます。

「内間(※坂口注:「スリムクラブ」のツッコミ)みたいに、何もせんやつおるんやなぁ」
「ベッドがあると、寝てしまう」
「芸人じゃない人が抜けると空気が変わるなぁ」

その気づきを元にルールを変えて、あの面白い「ドキュメンタル シーズン1」が生まれたわけです。

そしてジーズン2では「ポイント制(笑かした人にポイントが入る)」が導入。

シーズン3では「ゾンビシステム(脱落した人が残ってる人全員脱落させたら、ノーゲーム)」も導入され、さらに「ドキュメンタル」が進化していきました。

このルールが導入された過程を話す松本人志を見て、「あぁ、この人はプラットフォームを作ってるんだ」と気づいたんですね。

松本人志は過去、様々なプラットフォームを作っていました。

例えば「OMOJAN」。

自分に10個の言葉が配られ、お題となる言葉と組み合わせて、面白い言葉を作る遊びです。

「一人ごっつ」の時に生まれ、また後に「OMOJAN」だけの番組としてレギュラー化されました。

これは言葉が書かれたカードとルールだけで、笑いを生み出す「プラットフォーム」ができています。

他にも「人志松本のすべらない話」。

サイコロに人の名前が書いてあり、出た目の人が面白い話をしていく番組です。

これも人とサイコロとルールだけの「プラットフォーム」です。

「プラットフォーム」という表現をしてきましたが、要するに「新しく面白いものが自然に生まれる仕組み」を松本人志は作り続けているのです。

クリエイターの方はコンテンツを作りがちですが、この「作り方を作る」考え方を昔からやり続けているところに、松本人志の凄みがあるのだなと。

生配信をして参加性を高めたら、さらに広がりそう

ジーズン4以降もルールを足すのかどうかは分かりませんが、個人的にやってほしいなぁと思うのが「視聴者の参加性を高める」ルールです。

具体的には、ドキュメンタルの密室内に1つテレビ画面を用意して、そこにひたすら「大喜利のお題」と「その答え」を表示していくというものです。

そしてその答えを、視聴者から募集するというものです。

これ、参加性高めたら、ファンが圧倒的に増えると思うし、拡散性も高まるなと。

キングコングの西野さんの著者でいう「セカンドクリエイターを増やす」の考え方ですね。

「自分の投稿した内容が採用されるか」というドキドキで見る人が増えますし、採用されたらそれこそ「自分のが採用された!」と拡散していくのではないかと。

個人的に今後ぜひ採用してほしい仕組みです。

とりあえず、ドキュメンタル面白い

なんか堅苦しく話してきましたが、要するに「ドキュメンタル面白いよ」ということです。

ドキュメンタルをみるためには、アマゾン・プライムに入る必要があります。

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