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プロダクトマネージャーの坂口です。
先日、僕が担当していたプロジェクトで、かなり炎上した案件がありました。
具体的に言えば、開発が大幅に遅れてしまったんです。
僕はディレクター歴6年以上になります。
なのに「ここまで炎上するだなんて……」というくらい、信じられないくらい炎上しました。
もう恥ずかしさやら不甲斐なさやらでとても辛かったです……。
しかし恥ずかしがっていてもしょうがないので、次からは炎上しないように、今回の炎上の課題と、それぞれに対する改善を記録しておこうと思います。
INDEX
前提:今回はウォーターフォールで開発した
普段、うちのチームはスクラムで開発しているのですが、今回は大きめの機能を一気に作りきる必要があり、ひとまずウォーターフォールで開発をすることになっていました。
その前提で、課題について記載していきます。
仕様確定の遅れ
仕様確定がかなり遅れてしまったんですね。
その影響で、開発が遅れてしまったというのはかなり大きかったです。
なぜそうなったのか、整理してみました。
要件の抜け漏れ
今回、企画チームと開発チームが分かれていました。
そして企画チームで要件をまとめることになっていました。
しかし、要件に抜けもれが多く、後から開発要件が追加されることが多々ありました。
またその抜け漏れを開発側で検知することが難しい状況にありました。
要件の変更
抜け漏れの影響もありますが、途中で要件の変更もありました。
しかも開発の根本を大きく変更するような要件の変更があったのです。
その影響で開発のスケジュールが大幅にずれることになりました。
開発リソースの余裕の無さ
今回、開発リソースが逼迫し、他のプロジェクトをやっているメンバーがヘルプをすることも難しいほどだったんです。
そこについての原因は下記のように考えています。
新規開発案件が多すぎた
それぞれの開発案件の難易度をあまり考慮せずに、開発者が出した見積もり通りにリソースを埋めてしまいました。
しかし結果として、見積もりがブレた時に吸収ができず、遅延が発生してしまいました。
チームメンバーの見極めの不十分さ
開発について1度は外注、1度は業務委託で来て頂くということをして、最後に社内メンバーにも手伝ってもらったのですが、遅延 orクオリティが低いアウトプットになってしまいました。
その大きな要因は「チームメンバーの見極め不足」だと考えています。
その原因は下記のように考えています。
専門家の意見を聞かなかった
今回、外注先や業務委託の方を選定する際に、専門家の意見は聞かず、マネージャー陣だけでメンバーを決めてしまいました。
そのため、専門家からすると「この人、スキル的に今回の要件に合わない」と判断するような方にお願いすることになってしまいました。
解決策
バッファを多めに取る
そもそも解決策として「要件が漏れたり変更しないように、要件定義をしっかりとやる」「見積もりの精度を上げる」という方法もありますが、要件が全くもれない、ないし要件が全く変わらない案件のほうが珍しいのではないでしょうか。
人間は完璧超人ではありません。
なので「要件は抜け漏れる」「要件の変更は常にある」「見積もりはブレる」という前提に立ったほうが良いと考えています。
その上で、要件が多少足されていても問題がないくらい「バッファを取る」ことが最も有効な対応策だと今は考えています。
そのためにも「開発案件は少なめにする」といった対応も必要になってきます。
具体的には、出た見積もりの2倍ほどの工数で考えるとちょうどよいのでは、と考えています。
要件を決める時間を十分に取る
要件を決める時間も今回あまりなかったため、要件を決めるためのスケジュールを十分に取るべきであると痛感しました。
あと今回は開発と企画が分かれていたのですが、一緒に要件を検討することで精度の高い要件にしていくという体制の構築が必要でした。
あと、要件を実際のシステムに落とし込むための設計の時間も十分ではありませんでした。
もっと要件ぎめも設計もしっかりと進められるように時間を取っていきます。
新メンバーの見極めは丁寧に
メンバーの見極めの時間もショートカットしてしまい、かなりスケジュールに響きました…。
もっと専門家のメンバーと一緒に見極めをすべきでした。
ちなみに見極めとは「優秀さ」というよりも「得意・不得意」を見極めるための見極めという意味です。
もっとそのあたりのジャッジをスムーズにできるように、体制を整えていきます。
以上、かなり個人的な反省文のようになってしまいましたが、今後開発のプロジェクトを始める前にこれを読んで、もう2度と同じ過ちを繰り返さないようにしていければと思います。
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「オムニバス型のマンガは新規顧客獲得向け」
「大体のマンガが『続き』なので新規が獲得できない」今日、某有名出版社の方から聞いたマンガ雑誌の話。
この観点でマンガを捉えたことなかったので面白かった。そしてマンガ雑誌は「コミュニティ向けメディア」だと気付かされた。
— 坂口淳一@「人生の勝算」飲み(12/22) (@jsakaguc2010) 2017年11月24日
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