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ディレクターもプロデューサーも経験したことがある坂口です。
特にテレビ業界や映画業界などで聞かれる「ディレクター」「プロデューサー」という役職ってありますよね。
この「ディレクター」と「プロデューサー」の違いを説明できますか?
私はWebサービスの「ディレクター」と「プロデューサー」を両方経験しました。
Web業界にも「ディレクター」や「プロデューサー」という役職があるんですね…。
私も両方を経験するまではあまり違いを理解していませんでした。
しかし自分で経験して、人に説明できるようになったので、説明してみたいと思います。
INDEX
プロデューサーを一言で表すと……?
プロデューサーは一言で表すと「何を作るか決める人」です。
ただ、何を作るかを決めるためには多くの切り口から考える必要があります。
例えば……
・世の中で何が必要とされているのか?
・競合がどういうものを出しているのか?
・生活者にはどういう人がいるのか?
・どういったリソースが使えるのか?
etc…
このような情報を総合的に見た上で、何を作るかを決めます。
またプロデューサーは予算や売上にコミットする役割も持っています。
なので、ただ面白いものを考えるだけではなく、ちゃんとビジネスとして成り立つものを考える必要があります。
また企画が素晴らしくても、その実現が難しければ意味が無いので、実現可能性が高いものにすることも重要です。
例えばテレビ番組のプロデューサーは「どんな番組を作るのか」「どんな企画をやるのか」「その番組・企画でスポンサーが喜ぶのか(お金が稼げるのか)」を総合的に考えている、というわけです。
どんな人がプロデューサーに向いているか?
プロデューサーに向いている人は「世の中を俯瞰する力がある人」「抽象化して物事を考えられる人」です。
世の中を見た時に、人とは違うところに気づき、そこをきっかけにコンテンツを作っていく。
そのためには、常に世の中を俯瞰する必要があります。
またアイデアを考える時に、今までの自分の知識を抽象化し、それを元にアイデアを考えることで、良いアイデアが作れます。
ディレクターを一言で表すと…?
ディレクターは一言で表すと「良いものを作る人」です。
プロデューサーが決めた「作るもの」そして「使えるリソース」の中で、最大限良いものを作る必要があります。
この時に必要なことは2つあります。
1つは「制限(使えるリソース)を越えないこと」、もう1つは「作ったものを使う人にとって良いものを作ること」です。
番組ディレクターは、カメラマンや編集さん等のスタッフの調整、適切な予算配分、番組を作りきるところまでのクオリティチェックなど多岐にわたります。
ディレクターに向いている人
ディレクターに向いている人は「クリエイター気質な人」「調整やチームでの仕事が好きな人」です。
ディレクターは自分で手を動かすわけではないので、クリエイターと名のりづらいのですが、実際に制作の要になります。
なので、作るもののクオリティに最も気を使う必要があるため、クリエイター気質である必要があります。
また、チームで1つのものを作り上げるため、調整やチームでの仕事が好き、もっと言えば人が好きじゃないとなかなかできない仕事です。
ディレクターは中間管理職になりがち
ディレクターはプロデューサーとスタッフの間に挟まれるため、「ザ・中間管理職」な役職です。
プロデューサーからは理想を突きつけられ、スタッフからは不平不満を突き上げられる…。
でも最後に良いものができた時は感動もひとしおです。
プロデューサーよりも沢山の人とコミュニケーションをするため、制作チームの雰囲気を決定づけるのはディレクターです。
そのチームの雰囲気も、最後に良いものを作るために必要な要素なので、中間管理職だからといって元気をなくしていては良いディレクターとはいえません。
プロデューサーがディレクターのプロである必要はない
テレビ業界だと「ディレクター」のキャリアアップとして「プロデューサー」が存在するようなイメージがあります。
しかし、決してプロデューサーがディレクターのプロフェッショナルである必要は無いと考えています。
例えば「君の名は」をヒットさせた川村元気さんは、ディレクターを経験せずに、社内酵母でプロデューサーになっています。
ただ、理解はできる必要があって、その理解をもとにコミュニケーションをして、ディレクターと一緒にものづくりをしていく形になります。
いかがでしたでしょうか?
違いが分かると、自分がどういう仕事をしたいのかが分かりやすくなりかもしれません。
みなさまもぜひ、自分の仕事が「ディレクター」なのか「プロデューサー」なのか考えてみてはいかがでしょうか?
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