Perfumeファン歴が10年目の坂口です。
Perfumeの存在はもう語る必要ないと思いますが、Perfumeって意外とテレビ出ていないのに、人気は衰えるどころか、加速的に増しています。
人数が増えているというより、熱量が高まっているなと。
でも人数も実際多くなっていて、ライブ会場もどんどん大きくなっています。
東京ドーム2daysが完売するのは当たり前。
ファンクラブ会員だけで武道館を3日間埋めるほどの集客力があるんです。
最近、私は「人生の勝算」を読みました。
そこにこう書いてあるんですね。
ルックスやパフォーマンスが完璧で一見非の打ち所のないアーティストは、現代ではファンを作りづらいのが現状です
この観点でいくと、Perfumeのパフォーマンスは常に人を驚かしていて、完璧で、非の打ち所が無いんです。
でも、Perfumeのファンは熱量がどんどん高まっているなと。
これは何でなんだろう……と考えてみて、実は「3つの余白」があるんだと気づいたんですね。
今日はそれを書いてみようと思います。
Perfumeの参加性
Perfumeはプロモーションやライブでの参加性がとても高いんですね。
例えばカンヌ広告祭を驚かせたこのパフォーマンスの途中で、衣装の様々なデザインをプロジェクションマッピングされるのですが、この衣装のデザインは、特設サイトに投稿されたデザインなんです。
あと下記の「Hold your Hand」に出てくる手も、ファンの方の手を募集してつなぎ合わせたものなんですよね。
最たる例は、Perfumeのダンスコンテストが不定期に開催されていて、Perfumeが審査をするというイベントもやっているんです。
これは完全に「設計された余白」だなと。
ファンが作り手側に回ることができる余白をあえて作っている。
特に最後のダンスコンテストも、元々はニコニコなどにあった「踊ってみた」文脈を内在させたという点で、元々ファンが見出していた「余白」を上手くコンテンツにしているんです。
Perfumeの人間性
Perfumeは「テクノポップユニット」と称しているように、電子的な音楽で、電子的な声で曲が作られています。
そしてパフォーマンスも近代的で未来的で徹底的にデジタルです。
先日、ワイドショーなどでも話題になったドコモのプロモーションにおけるパフォーマンス「FUTURE-EXPERIMENT」は、その技術力とパフォーマンスのクオリティで人々を圧倒しました。
しかし、しかしなんです。
この3人がひとたびMCに入ると、もう愛らしくてしょうがないんですよ。
上に張ったパフォーマンスが終わった直後の3人の様子がこちらです。
めっちゃ可愛くない?w
広島弁が全面に出ているし、一発勝負のパフォーマンスが終わって緊張が解けているなぁと見て取れるし、あーちゃんは貪欲に笑い取ってくるし笑
でもこの「テクノ」と「人間性」のギャップに、ファンはやられてしまうんです。
特にあーちゃんが、すぐ泣く。
アーティストは泣いたらパフォーマンスまともにできないわけです。
でもその「余白」があるから、応援したくなっちゃうんですよね。
これは、3人の人間性が生み出した偶然の産物です。
Perfumeのドラマ性
Perfumeには2つのドラマ性があります。
1つは「解散危機からのブレイク」というドラマ。
Perfumeは元々広島のローカルアイドルから始まり、そこからコツコツ頑張り、メジャーデビューを果たします。
そこから人気が出ず、デビューしてすぐに「ベストアルバム」が出る(=解散を予期させる……)という状況だったんです。
しかし、木村カエラさんや宇多丸さんなどがラジオでリコメンドしたり、NHKの環境CMに曲が使われることで一気にブレイクして、今のPerfumeがあります。
でも最初の頃は「このまま一時的な流行で終わってしまうのでは…」という不安があったんです。
なので、「私達が応援しなきゃ!」という気持ちが強かったんですよね。
そしてもう1つは「日本発で世界を獲る」というドラマ。
Perfumeは数年前から、積極的に世界に出ていっています。
そして世界に対して「日本の」Perfumeを発信し、ファンを増やしていってます。
この分かりやすい目標があるということで、「これは応援したい!」という気持ちにさせてくれます。
Perfumeは常に「私たちはファンがいないとダメなんです」「ファンのみなさんがいたから、ここまでこれました」と、事あるごとに言葉にします。
しかもたいてい、あーちゃんが泣きながら言うんです。
それを言われてしまったら、こっちも応援するしかなくなるわけですよ。
「私たちはダメだ」という「余白」を見せられるんですよね。
だから、ファンがPerfumeから離れていかないんです。
とにかく、Perfumeはいいぞ
ちょっと熱く語りすぎてしまった気がしますが、とりあえず「Perfume最高」です。
個人的には曲よりもまずはライブに来てほしいなと思うのですが、ハードルが高いので、ぜひライブDVDを1つでも見てみてください。
きっとハマると思いますよ!
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昨日のPM Salon、楽しかった。
ある意味面白かったのは、大体の人が「私はPMです」と断言していなかったこと。
自分もPMとは言わずに「開発ディレクター」と言っていた。
メルカリさんは明確にPM制だった。
もっと各社の体制を深掘りして聞いてみたい。— 坂口淳一@コンテンツ飲み (@jsakaguc2010) 2017年11月16日
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